【特別公演】イームズのデザインはミクロとマクロ開催報告
12月1日(日)さいたま市民会館おおみや『RaiBox Holl』にてイームズ講演会を開催しました。
当日は15時の開演前から展示品の椅子に座ったり、図面に見入ったりする方が多くみられました。
15時にサデコ会員、三澤直也氏の司会で始まり、主催であるサデコ代表理事の竹田の挨拶、講演者の寺原芳彦武蔵野美術大学名誉教授の紹介の後、第1部「イームズ概論」が始まりました。『Powers of Ten』と『Tops』とイームズの映像作品が上映され、その後、寺原先生独自の解釈による画像を交え、椅子のデザインだけではないイームズの一面、多面性がわかりやすく語られました。
第2部は「サデコトークセッション」としてサデコ会員の3人が参加しました。竹田代表理事は「イームズと映像」、江口は「イームズと日本」、山岡理事は「イームズとデザイン」というそれぞれの専門分野で寺原芳彦先生とのやりとりに花が咲きました。時に専門性深く、エピソードもあり、予定の30分を越え、密度のあるセッションになりました。
椅子や図面を閲覧できる休憩を挟み、第3部は再び寺原芳彦先生による「イームズ作品解説」として、まず今回展示されている図面パネルの解説が司会のサデコ会員 三澤直也よりありました。「2022年日本空間デザイン賞」を受賞されているパネルデザインは、イームズデザインと共通するノックダウン(解体組立方式)方式が採用され、閲覧者がイームズの図面世界に没入できるようフレームはグレー一色で仕上げられています。
その後、寺原芳彦先生による「イームズ作品解説」は展示された椅子の一見した限りではわからないポイントが画像と共に丁寧に解説され、イームズのディテールへのこだわり、それを実現した当時の米国の工業技術の高さもうかがい知ることができました。
最後に質疑応答が数人から出され、予定時間を越える盛況な講演会となりました。
講演終了後も、来場者の皆さんは椅子に触れたり、座ったり、撮影したりと楽しまれていた様子でした。
今回の講演をきっかけに、イームズに興味を持って頂きたいと共に、サデコの活動も広く伝えることができたのではないかと思います。
ご来場頂いた方々に、重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
講演参加者数:60名